恋愛において「癒しの存在」になりたいと願う女性は多いですよね。でも実際のところ、男性が求める癒しと、女性が考える癒しには微妙なズレがあるのかもしれません。今回は、そんな「癒し」をテーマに、男女それぞれの本音をぶつけ合う対談形式でお届けします。
女「今日のテーマは『癒しの存在になる方法』なんだけど、正直なところ、私はこの話題にちょっとモヤモヤしてるのよね」
男「おっ、いきなり不穏な空気だな。何がそんなに引っかかるの?」
女「だって、なんで女性ばっかりが『癒す側』にならなきゃいけないの?って思わない?男性だって女性を癒してほしいわけよ。なのに、世の中の恋愛コラムって『男性に癒しを与える方法』ばっかりじゃない」
男「うーん、確かにそう見えるかもしれないけど、それには理由があると思うんだよ。男って、社会に出ると常に戦闘モードを強いられてるんだ。上司には気を使い、部下には威厳を保ち、取引先にはペコペコして。で、家に帰ってきたときくらい、その鎧を脱ぎたいわけ」
女「それは女性だって同じよ。職場で気を張って、人間関係に疲れて、それでも笑顔を作って。むしろ女性の方が感情労働を強いられてるって研究結果もあるくらいなのに」
男「そうなんだけどさ、男性の場合は『弱音を吐けない』っていう追加のプレッシャーがあるんだよ。友達にも親にも言えない。唯一、彼女や奥さんの前だけが、本当の自分をさらけ出せる場所なんだ。だからこそ、パートナーには癒しを求めてしまうんだと思う」
女「その気持ちは分かるわ。でも、それって結局、女性に感情のケアを一方的に押し付けてることにならない?男性も自分で自分を癒す方法を学ぶべきだし、パートナーに依存しすぎるのは違うと思うの」
男「いや、依存とは違うんだよ。俺が言いたいのは、お互いに癒し合える関係が理想だってこと。ただ、男性が女性に求める癒しと、女性が男性に求める癒しの形が違うだけなんじゃないかな」
女「そこよね、そこが大事。具体的に、男性はどんなことで癒されるの?」
男「一番はさ、頑張りを認めてもらうことかな。仕事で疲れて帰ってきたとき、『大丈夫?無理しないでね』って心配されるのも嬉しいけど、それよりも『あの状況で結果出したの、すごいじゃん』って言われる方が、俺は元気が出る」
女「ああ、それは分かる気がする。心配って、ある意味で『あなたは弱い』って言ってるようにも聞こえるもんね」
男「そうそう。前に付き合ってた子が、何かあるたびに『大丈夫?』『無理しないで』ばっかりで、正直しんどかったんだよ。心配してくれてるのは分かるんだけど、なんか自分が情けない人間みたいに感じてさ」
女「でもそれって、女性からすると難しいのよ。だって、本当に心配してるから『大丈夫?』って聞くわけで。それを言っちゃダメとなると、どう反応すればいいか分からなくなる」
男「言っちゃダメってことじゃないんだ。順番の問題というか。まず『大変だったね、でもそれを乗り越えたあなたは偉い』って認めてくれた上で、『でも無理はしないでね』って言ってくれると、全然受け取り方が変わるんだよ」
女「なるほど。尊敬が先で、心配は後、ってことね」
男「そう、それ。男ってプライドの生き物だから、まず自分の価値を認めてもらいたいんだよ」
女「うん、理屈は分かる。でもね、女性だって同じなのよ。私たちも日々頑張ってるし、認めてほしい。なのに男性って、女性の頑張りを当たり前だと思ってない?家事も育児も、やって当然みたいな顔されるとすごく悲しくなる」
男「それは反省するところだな。確かに、俺も含めて男性は、女性の日常的な努力を軽視しがちかもしれない」
女「そうなのよ。だから、癒しの話をするなら、男性も女性を癒す努力をしてほしいの。一方通行じゃなくて」
男「うん、それは本当にそう思う。で、女性はどんなときに癒されるの?」
女「私の場合は、話を聞いてもらえるときかな。解決策とかアドバイスはいらないの。ただ『うんうん、それは大変だったね』って共感してくれるだけでいい」
男「それ、よく言われるけど、男には難しいんだよな。問題があったら解決したくなるのが男の性というか」
女「分かってるわよ。でもね、女性が話してるときって、多くの場合、もう自分の中で答えは出てるの。ただ、その気持ちを誰かに分かってほしいだけ。だから、解決策を出されると『この人、私の話聞いてないな』って感じちゃう」
男「なるほど。俺たちは『役に立ちたい』って思ってアドバイスするんだけど、それが逆効果になることもあるんだな」
女「そう。でも、そこで面白いのが、男性は『頼られたい』んでしょ?女性に頼られることで癒されるって」
男「ああ、それはある。重い荷物を持ってあげたり、瓶の蓋を開けてあげたり、そういう小さなことでも『ありがとう、助かった』って言われると、めちゃくちゃ嬉しい」
女「それって、男性のヒーロー願望ってやつよね」
男「そうかもしれない。でも、それの何が悪いの?女性だって、守られたい願望あるでしょ?」
女「うーん、あるにはあるけど、それを前面に出すと『女は弱い存在だ』って固定観念を強化することにならない?私は自分で自分を守れる強さも持っていたいの」
男「いや、それは素晴らしいことだよ。自立してる女性は魅力的だと思う。ただね、強い女性が時々見せる弱さって、男にとってはたまらなく可愛いんだよ。普段はしっかりしてるのに、ふとした瞬間に『ねえ、今日はちょっと疲れちゃった。そばにいてくれる?』なんて言われたら、もう守ってあげたくなっちゃう」
女「それって、結局、男性の自己満足じゃない?女性の弱さを消費してるような」
男「厳しいな。でも、そうじゃないと思う。俺たちは、大切な人の役に立ちたいんだよ。それが男としての存在意義というか。だから、頼ってもらえないと、逆に自分はいらないのかなって不安になることもある」
女「へえ、そういう気持ちがあるのね。男性も意外と繊細なんだ」
男「意外とって。男だって傷つくし、不安になるし、認められたいんだよ。ただ、それを表に出さないだけで」
女「そこなのよね、問題は。男性がもっと素直に気持ちを表現してくれたら、女性も癒しやすいのに」
男「それは徐々に変わってきてると思うよ。俺の世代は、親父世代よりはマシだと思う」
女「そうね、確かに昔よりはオープンになってきてるわ。話を戻すと、癒しの存在になるには、感情が安定してることが大事だって言われるじゃない。これについてはどう思う?」
男「これは本当にそう思う。感情の起伏が激しい人と一緒にいると、常に顔色を伺わなきゃいけなくて、それだけで疲れるんだよ」
女「でもね、女性はホルモンバランスの関係で、どうしても感情が不安定になる時期があるの。生理前とか。それを『感情をコントロールしろ』って言われても、限界があるのよ」
男「それは分かってる。俺が言いたいのは、四六時中不機嫌とか、些細なことで爆発するとか、そういうレベルの話。生理的なものは仕方ないし、そこは男性も理解すべきだと思う」
女「良かった、分かってくれて。でも、男性だって不機嫌になることあるでしょ?仕事がうまくいかなかったときとか、急に黙り込んだりして」
男「あー、それはある。反省」
女「そうやって素直に認めてくれると、私も癒されるわ」
男「お、癒しポイント獲得か」
女「ふふ、そうね。結局さ、癒しって、テクニックじゃないと思うのよ。相手のことを本当に大切に思ってるかどうか。その気持ちがあれば、自然と相手が求めてることが分かるようになる」
男「それは同感。俺も、彼女が本当に辛そうなときは、アドバイスじゃなくてただ抱きしめるようにしてる。言葉よりも、そばにいることが大事なときもあるから」
女「それ、すごく嬉しいと思う。言葉にできない気持ちを、行動で分かってくれる人って、本当に安心できるもの」
男「あとさ、一緒にいて沈黙が気まずくない関係って、最高の癒しだと思わない?」
女「分かる。何も話さなくても、同じ空間にいるだけで満たされる感じ。あれは特別よね」
男「前に付き合ってた子は、沈黙が怖いのか、常に何か話してないと落ち着かないタイプで。悪い子じゃなかったんだけど、一緒にいると疲れちゃってさ」
女「私も、無言の時間を埋めようとしすぎて失敗したことある。今思えば、自信がなかったのかも。沈黙が怖いって、つまり『このままだと嫌われるかも』って不安があるってことだから」
男「そうかもね。だから、自分自身が満たされてることが大事なんだろうな。自己肯定感が高い人は、沈黙も怖くないし、相手に過度に依存しないから、一緒にいて楽なんだよ」
女「それは男女問わずそうよね。自分を大切にできる人が、相手も大切にできる」
男「うん。だから、癒しの存在になりたかったら、まず自分を癒すことから始めるべきなのかも」
女「同感。自分が満たされてないのに、相手を満たすことなんてできないもの」
こうして二人の対談を振り返ると、「癒し」とは一方的に与えるものではなく、お互いを思いやる気持ちから自然と生まれるものだと分かります。
男性は、自分の頑張りを認めてもらい、時には頼られることで自己価値を感じます。一方、女性は、気持ちに共感してもらい、ありのままの自分を受け入れてもらうことで安心感を得ます。
どちらが正しいかという問いに対する答えは、「どちらも正しい」です。ただし、その前提として、お互いの違いを理解し、尊重することが必要です。
男性には男性なりの、女性には女性なりの癒され方がある。それを押し付け合うのではなく、相手が求める形で与えられる人が、本当の意味で「癒しの存在」になれるのではないでしょうか。
そして何より大切なのは、癒しを与えることだけに必死になるのではなく、まず自分自身を満たすこと。自分が幸せでいられる人は、その幸せが自然と周りにも伝染していきます。
恋愛において「癒しの存在」になりたいなら、テクニックを磨く前に、自分自身と向き合い、自分を大切にすることから始めてみてください。そうすれば、あなたの隣にいる人は、きっと自然と癒されているはずです。
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