「ごめんって言ったのに、許してくれない」 「謝ってるけど、全然響いてない気がする」
喧嘩の後、自分に非があると気づいた時、どう謝ればいいのか悩んだことはありませんか。「ごめん」の一言で済むこともあれば、何度謝っても許してもらえないこともある。この違いは一体どこから来るのでしょうか。
今回は、謝罪について30代の男女に本音で語り合ってもらいました。男性が思う「ちゃんと謝った」と、女性が求める「誠実な謝罪」には、大きなギャップがあるようです。
男:俺、謝るの苦手なんだよね。
女:それ、多くの男性が言うわよね。なんで苦手なの?
男:なんていうか、プライドが邪魔するっていうか。自分が悪いってわかってても、素直に「ごめん」って言えない時がある。
女:プライドね。でも、それで関係が壊れたら、プライドどころじゃないでしょ。
男:わかってるよ。でも、その瞬間は冷静になれないんだ。
女:それはわかるわ。私も感情的になると、素直になれない時あるもの。
男:でもさ、女性って謝っても許してくれない時あるよな。「ごめん」って言ってるのに、「それだけ?」みたいな顔される。
女:それは、謝り方に問題があるからよ。
男:謝り方?「ごめん」以外に何があるんだよ。
女:そこよ。「ごめん」だけじゃダメなの。
男:どういうこと?
女:例えば、私の元カレの話なんだけど。彼が私との約束を忘れて、友達と飲みに行っちゃったことがあったの。
男:うん。
女:で、翌日彼が「ごめん、忘れてた」って言ってきたの。
男:謝ってるじゃん。
女:でもね、それだけだったの。「ごめん、忘れてた」の一言で終わり。私がどれだけ楽しみにしてたか、どれだけ待ってたか、そういうことには触れずに。
男:それじゃダメなの?
女:ダメよ。私が欲しかったのは、「君が楽しみにしてたのに、その期待を裏切って申し訳なかった」っていう言葉なの。
男:そこまで言わないとダメ?
女:だって、「忘れてた」だけだと、私の気持ちを理解してくれてるのかわからないじゃない。
男:なるほど。具体的に何が悪かったかを言わないとダメってことか。
女:そう。「私が何を感じたかをわかってくれてる」っていう実感がほしいの。
男:でもさ、男からすると、「ごめん」って言った時点で自分の非を認めてるわけじゃん。それ以上何を求めるんだって思っちゃうんだよね。
女:そこが男女のギャップよね。男性は「謝った」という事実が大事で、女性は「どう謝ったか」が大事なの。
男:めんどくさいな。
女:めんどくさいって言わないで。あなただって、彼女が自分を傷つけることを言って、「ごめん、言い過ぎた」だけで済まされたら嫌でしょ?
男:うーん、確かに、何が悪かったかは言ってほしいかも。
女:でしょ?謝罪って、相手の傷を認めることなの。「ごめん」だけだと、傷を認めてない感じがするのよ。
男:なるほど。でもさ、俺の経験だと、具体的に謝っても許してもらえなかったことがあるんだ。
女:どういう状況だったの?
男:彼女との約束をドタキャンして、「仕事が忙しくて、君との約束を後回しにしてしまった。申し訳ない」って謝ったんだ。
女:それ、悪くないわね。具体的だし。
男:でも彼女は「じゃあこれからどうするの?」って言ってきたんだよ。
女:ああ、それは改善策を求めてるのよ。
男:改善策?
女:そう。「同じことを繰り返さないために、どうするか」を聞きたいの。
男:「忙しくならないようにする」とか?
女:それじゃ具体性がないわね。例えば、「来週の土曜日に、君が行きたがってたレストランを予約した。埋め合わせさせてほしい」とか。
男:埋め合わせまで提案しないとダメなの?
女:場合によるけど、重要な約束を破った時は、それくらいの誠意を見せてほしいわね。
男:ハードル高いな。
女:高くないわよ。本当に申し訳ないと思ってるなら、自然と出てくる行動でしょ。
男:確かにそうかもしれない。
女:でもね、男性側の気持ちもわかるのよ。
男:お、意外。
女:だって、謝ってるのに許してもらえないのは辛いでしょ。一生懸命謝ってるのに、相手がずっと怒ってたら、こっちも嫌になるわ。
男:そうなんだよ。「もういいだろ」って思っちゃう。
女:でもね、そこで「もういいだろ」って態度を出したら、逆効果よ。
男:なんで?
女:だって、それって「俺は謝ったんだから、お前が許せよ」っていうことでしょ?許しを強要してるの。
男:許しを強要?
女:そう。許すかどうかは、傷ついた側が決めることなの。謝った側が「もう許してよ」って言う権利はないのよ。
男:それ、辛いな。じゃあ、いつまでも怒られ続けなきゃいけないの?
女:そうじゃないわ。でも、許しには時間がかかることもあるの。特に、深く傷ついた時は。
男:俺の友達で、彼女に嘘をついてしまって、許してもらうのに3ヶ月かかったって奴がいる。
女:そのくらいかかることもあるわよね。で、その友達はどうやって許してもらったの?
男:毎日の行動で信頼を取り戻したらしい。約束は絶対守る、連絡はまめにする、嘘は一切つかない。そういう積み重ね。
女:それよ、それ。言葉だけの謝罪じゃなくて、行動で示すこと。それが一番効果的なの。
男:言葉より行動か。
女:そう。「二度としません」って言葉だけより、実際に二度としないことのほうが、ずっと説得力があるでしょ。
男:確かにそうだな。
女:私も経験があるの。彼氏に八つ当たりしちゃって、ひどいこと言ったことがあって。
男:どんなこと言ったの?
女:仕事のストレスで、彼がせっかく作ってくれた料理を「こんなの食べたくない」って言っちゃったの。
男:それはひどいな。
女:本当にそう。だから、最初は「機嫌が悪くてごめん」って謝ったんだけど、彼の顔が全然晴れなくて。
男:「機嫌が悪くてごめん」じゃダメだったの?
女:ダメだった。で、考え直して、「あなたがせっかく私のために作ってくれた料理を否定して、あなたの努力を認めなかった。それが本当に申し訳なかった」って言い直したの。
男:具体的に何が悪かったかを言ったんだ。
女:そう。そしたら彼、「自分の何が傷ついたかをわかってくれてる」って言って、許してくれた。
男:なるほど。相手が何に傷ついたかを理解してることを示すのが大事なんだな。
女:そういうこと。「ごめん」だけだと、何に対して謝ってるのかわからないでしょ。
男:確かに。でもさ、俺が思うのは、謝罪にも限度があるってことなんだよ。
女:どういう意味?
男:例えば、何度も同じことを謝っても許してくれない場合。そうなったら、関係自体を見直すべきじゃない?
女:それは場合によるわね。何度謝っても許してもらえないのは、謝り方が間違ってるか、相手がまだ傷から回復してないかのどちらかよ。
男:後者の場合はどうすればいいんだ?
女:待つしかないわね。「あなたの気持ちが癒えるまで、時間をかけます」っていう姿勢を見せること。
男:それ、どのくらい待てばいいの?
女:それは人によるわ。でも、待ってる間も、行動で誠意を見せ続けることが大事よ。
男:忍耐がいるな。
女:恋愛って、忍耐がいるものよ。でもね、私が言いたいのは、謝罪って成長のチャンスでもあるってこと。
男:成長のチャンス?
女:そう。なんであんなこと言っちゃったんだろう、なんであんな行動を取っちゃったんだろうって振り返ることで、自分のパターンに気づけるの。
男:確かに、俺もイライラしてる時に彼女に当たっちゃうクセがあるって気づいた。
女:でしょ?そういう気づきがあれば、次からは同じ失敗を繰り返さなくなる。
男:謝罪は自己理解のきっかけになるってことか。
女:そう。あと、喧嘩と謝罪を乗り越えると、関係が深まることもあるのよ。
男:深まる?
女:うん。お互いの地雷がわかるっていうか、「この人はこういうことで傷つくんだ」っていうのがわかると、より配慮できるようになる。
男:確かに、俺と彼女も、大きな喧嘩を乗り越えてから、前より仲良くなった気がする。
女:でしょ?だから、喧嘩を恐れすぎなくていいのよ。大事なのは、その後どう向き合うか。
男:謝り方次第で、関係が良くなることもあるってことか。
女:そういうこと。
男:最後に聞きたいんだけど、絶対やっちゃダメな謝り方ってある?
女:あるわよ。まず、「でも」「だって」は禁物。
男:それ、俺やりがちだ。「ごめん、でも君もさ…」って。
女:それ、謝罪の効果ゼロになるわよ。相手のせいにしてるように聞こえるから。
男:気をつける。
女:あと、卑下しすぎるのもダメ。「俺なんて最低だ、死にたい」とか言われると、相手が困るの。
男:そうなの?
女:だって、そこまで言われたら、怒ってる側が悪者みたいになるでしょ。それは別の意味での操作よ。
男:なるほど。等身大の誠実さが大事ってことか。
女:そう。自分が悪かったことを認めて、相手の気持ちに寄り添って、改善策を示す。これができれば、大抵の喧嘩は乗り越えられるわ。
さて、二人の対談を振り返ってみましょう。
男性側は「ごめんと言えば謝罪は成立する」「許しを待つのは辛い」という立場から、シンプルな謝罪の難しさを語りました。
女性側は「何に対して謝っているかを明確に」「言葉だけでなく行動で示す」という視点から、効果的な謝罪の要素を説明しました。
客観的に見ると、両者の意見は対立しているようで、実は補完し合っています。
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