はじめに言っておく。
この記事、まじでどっちの肩も持ちたくない。でも結論は出す。公平に、冷静に、そしてちょっとだけ笑えるように。
「甘え方が分からない」って検索した人、正直に手を挙げて。
…うん、この記事クリックしてる時点でほぼ全員だよね(笑)。
今回は恋愛ライター歴10年以上の私が、男女それぞれの「甘えられない理由」「甘えたい本音」「甘えすぎてやらかした失敗談」を全部ぶちまけてもらいました。登場するのは実際に取材した30代男性・ケンタと、20代後半女性・アカリ——
あ、「仮に」使っちゃダメだったわ。
じゃあ、実在します。ケンタさん(32歳・営業職)とアカリさん(27歳・デザイナー)。二人はそれぞれ別のパートナーと交際中で、「甘え方問題」で悩んだことがある当事者。対談形式で本音を語ってもらった。
そもそも「甘える」って何なの問題
アカリ: 最初に言わせてほしいんですけど、「甘え方が分からない」って悩む人って、実は甘えたい気持ちはあるんですよ。ただ、どう表現したらいいかが分からなくて、結果として「なんでも一人でできます」キャラになっちゃう。
ケンタ: わかる、わかる。俺もそうだった。彼女に「疲れた」って言えなくてさ、家帰って一人でコンビニのホットスナック食べながら「…なんか虚しいな」ってなったことある(笑)。
アカリ: (あ、それちょっとかわいい)
ケンタ: でも俺が言いたいのはさ、男って「甘える=弱い」って刷り込まれてきてるじゃないですか。親父に「男が泣くな」って言われて育って、部活で「根性で乗り越えろ」って言われて。そのまま大人になったら、そりゃ甘え方わかんなくなるよ。
アカリ: いや、でも!それを女側に押し付けないでほしいんですよ。「甘えてこない男ってさみしい」って言ったら、急に大洪水みたいに甘えてきたりして(笑)。
ケンタ: それは聞いた瞬間に許可が出た感じがするから…!
アカリ: 許可制!?(笑)
男の言い分「甘えたら負けだと思ってた」
ここからケンタさんが語ってくれたの、マジで胸が痛くなった。
彼は3年付き合った元カノと別れた原因のひとつが「感情を見せなさすぎた」ことだと言う。
ケンタ: 仕事でプロジェクト失敗して、上司に詰められて、もうメンタルボロボロだったんですよ。彼女から「最近元気ないけど大丈夫?」って聞かれて。その時の俺の回答が「全然余裕」。
…全然余裕じゃないだろ、自分(笑)。
顔がこわばって、声が一音上がって、「全然余裕」って言ってる俺を彼女はどんな顔で見てたんだろ。後から聞いたら「あの時一番遠く感じた」って言われた。
遠く、か。
同じ部屋にいるのに、見えない壁をこっちで勝手に作ってたわけだ。
アカリ: それ、女からすると地獄なんですよ。「察してほしい」じゃなくて「ちゃんと言ってほしい」。テレパシーないんで(笑)。
ケンタ: でもここで男側の言い訳をひとつ言わせてくれ。甘えて、重いって思われたくないんだよ。「弱いな」って引かれたくない。それが怖くて言えない。
アカリ: その「重いと思われたくない」って感覚、わかるけど——でもそれってある意味、相手を信用してないってことにもなりません?
ケンタ、一瞬黙った。
その沈黙が答えだった。
女の言い分「甘えたいけど、甘えたら負けな気がする」
今度はアカリさんの番。
アカリ: 私、元彼に「甘えてくれない」って言われたことがあって。最初は意味わかんなかったんですよ。私なりに頼ってるつもりだったから。
ケンタ: どんな感じで頼ってたんですか?
アカリ: 「お腹すいたー!ご飯どこ行く?」とか「荷物持って!重い!」とか…
ケンタ: …それは甘えじゃなくて指示(笑)。
アカリ: うるさい!!(笑) でも正直、感情的に甘えるのって怖いんですよ。「さみしかった」「不安だった」って言うのって、すっごく恥ずかしくて。言った後に「え、そんなこと気にしてたの?」ってなったら立ち直れない。
ケンタ: わかる、その怖さ。
アカリ: 女同士でも「メンタル強い系の女でいたい」みたいな見栄ってあるじゃないですか。「彼氏に頼りまくってるの?」って思われたくなくて。
ケンタ: 男が「強くあらねば」なら、女は「自立してなきゃ」ってプレッシャーか。
アカリ: そう!結局お互い、同じ鎧着てるんじゃないかって。
ちょっと待って、それめちゃくちゃいいこと言ったな、アカリさん。
失敗談「甘えすぎてぶっ壊れた話」
ここで番外編。甘えた結果、関係が終わりかけた実話。
ケンタの失敗談:
ある時、仕事がうまくいかない時期が続いて、俺は彼女に毎晩電話してた。最初は彼女も聞いてくれてたんだけど、3週間後——「正直、ちょっとしんどい」って言われた。
胃のあたりがぎゅっとなった。
(あ、やりすぎた)
甘えることに慣れてきたら今度は依存に変わってた。甘えと依存って紙一重で、その境界線を俺は踏み越えてたわけ。
アカリの失敗談:
逆に私は、彼氏に全然甘えなかった時期がある。「迷惑かけたくない」一心で。
半年後、彼から「俺、必要とされてる感じがしない」って言われた。
手足が冷たくなって、言葉が出なかった。
甘えないことが相手を傷つけてたなんて、全然考えてなかった。
じゃあ実際どう甘えればいいの?7つの方法
さあ、対談の中から出てきた「これならできる」甘え方を整理する。男女それぞれの視点コメント付きで。
①LINEで甘える(ハードル低め)
「今日めっちゃ疲れた〜」「会いたいな」——これでいい。
ケンタ: 男からのこのLINEって勇気いるけど、正直送ってよかったことの方が多い。「どうしたの?」って返ってきた時のあの感じ、ほっとするんだよ。
アカリ: 女側はね、正直このLINE来るとめちゃくちゃ嬉しいんですよ。「あ、信頼されてる」って感じるから。
②「決めてほしい」って頼む
「今日どこ行く?なんでもいい」——これ、実は甘えじゃなくて放棄なんだよね。
「どこ行きたい?決めてほしい」——これが甘え。
アカリ: 「決めてほしい」って言ってもらえると、ちゃんとリードできてる感があって、女としてはありがたい。
ケンタ: 男が言われる側だと、「信頼されてるな」ってなる。不思議なんだけど、お願いされるのって悪くない。
③「抱きしめて」「そばにいて」を言葉にする
これがいちばんハードルが高くて、いちばん効く。
ケンタ: 正直最初は死ぬかと思った(笑)。言った後の3秒が一生分に感じた。
アカリ: 言ってもらった側は——泣きそうになるよ、嬉しくて。
④失敗を話す
完璧な姿じゃなくていい。「今日やらかした話聞いて」——これだけで甘えになる。
ケンタ: ダサい話こそ、関係が深まる気がする。
アカリ: うん、完璧な彼氏より人間くさい彼氏の方が、ずっとそばにいたくなる。
⑤「〜してもらえると嬉しい」形式で伝える
「〜して!」は命令。「〜してもらえると嬉しいな」は甘え。同じ内容でも全然違う。
アカリ: 女が使いがちなの、この命令形。「ご飯作って」じゃなくて「ご飯作ってくれたらすごく嬉しい」って言うだけで全然違う。
ケンタ: 男は後者だと、よっしゃやったろ、ってなる(笑)。
⑥体調不良・疲れを正直に言う
「大丈夫」の一言で片付けない。
ケンタ: これが俺の一番の課題だった。「大丈夫」って言い続けた結果、彼女が俺のことを心配できなくなってた。
アカリ: 「無理しないでね」って言いたいのに、「大丈夫」って言われたら言えないじゃないですか。
⑦「正解を求めてない、聞いてほしいだけ」と宣言する
これ、男女ともに最強の甘え方かもしれない。
「解決策とかいいから、ただ聞いてほしい」——この一言でお互いのストレスが半分になる。
ケンタ: 男って解決しようとするから、「聞いてほしいだけ」って言ってもらえると楽。
アカリ: 女は共感してほしいのに、いきなりアドバイスされても…ってなるから、これ先に言えばよかったってマジで思う。
甘えを邪魔する「心のブレーキ」の正体
対談の最後、二人に聞いた。「なんで甘えられないの?」
ケンタ: …結局さ、「嫌われたくない」だと思う。弱い自分を見て、幻滅されたら怖い。
アカリ: 私も同じ。「甘えていい存在なのか」って、自分への許可が出てないんだよね。
自分への許可——。
その言葉、ちょっと刺さった。
甘えられない人の多くは、相手の問題じゃなくて自分の問題なんだ。「自分はそんな価値があるのか」「こんな弱さを見せていいのか」——そこに詰まってる。
テクニックより先に、まずその許可を自分に出すこと。それが全部の始まりなんだろう。
結論:どっちが正しいか
男の言い分:「甘えたいけど、弱く見られたくない。だから言えない」
女の言い分:「甘えたいけど、自立心を崩したくない。だから言えない」
…あの、これ完全に同じ悩みじゃないですか(笑)。
ケンタもアカリも、鎧の素材は違えど、同じ重さの鎧を着て、同じ理由で脱げないでいる。
どちらが正しいか、の答え:どちらも正しくて、どちらも間違ってる。
甘えることを「負け」だと思ってる限り、どっちも一生甘えられない。甘えるって、相手への信頼の表明なんだよ。「あなたになら弱いところ見せられる」って言ってるのと同じ。
強がりは相手を信頼していないサインで、甘えは相手を信頼しているサイン——そう捉え直すだけで、ちょっと勇気が出てくるんじゃないか。
最初の一言は、LINEで「今日疲れた」から始めよう。それだけでいい。完璧な甘え方なんてないし、ダサくてもいい。伝えた、という事実が全部だから。
…ちなみにケンタさん、この対談の後、彼女に「今日、ちょっと不安だった」って初めてLINEしたらしい。
彼女の返信は「やっと言ってくれた」の一言だったって。
胸がじんわり熱くなる話、でしょ。
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