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年上男性への「可愛い」アプローチは通用するのか――計算と本心の境界線

「上目遣いされたら、正直キュンとする?」そんな直球の質問から、今日の対談は始まりました。参加してくれたのは、年下女性と付き合った経験がある30代半ばの男性と、年上の男性に惹かれるという20代前半の女性です。

「いや、むしろ引くかな」

男性が即答しました。彼の表情には、戸惑いと少しの苦笑が浮かんでいます。

「え、なんで? 可愛いじゃん、上目遣い。男性って、そういうの好きなんじゃないの?」

女性が驚いた様子で反応しました。彼女の常識では、上目遣いは年上男性を落とすための定番テクニックだったようです。

「好きな人もいるかもしれないけど、俺はダメだな。あからさまに『可愛く見せようとしてる』感じがして、計算されてる気がするんだよね。しかも、年下だからって『可愛く振る舞えば落とせる』って思われてる感じがして、正直ちょっと馬鹿にされてる気分になる」

男性の言葉には、年上男性としてのプライドが感じられました。彼が続けます。

「この間なんてさ、飲み会で隣に座った年下の女性が、やたらと上目遣いで話しかけてくるわけ。『〇〇さんって、すごいですね〜』とか言いながら。最初は『可愛いな』って思ったけど、途中から『ああ、これテクニックだな』って気づいちゃって、一気に冷めたんだよね。本心じゃなくて、年上男性を落とすためのマニュアル通りの行動なんだろうなって」

この体験談を聞いて、女性は少し不満そうな表情を浮かべました。

「でもさ、好きな人を振り向かせるために努力するのって、悪いことじゃないでしょ? 素の自分でいて好きになってもらえたら一番いいけど、そうじゃない場合、自分を魅力的に見せる努力は必要だと思うんだけど。それを『計算』って言われちゃうのは、ちょっと厳しくない?」

女性の反論には一理ありました。確かに、恋愛において自分をより魅力的に見せようとすることは、ある意味では当然のことです。

しかし、男性はさらに主張を続けました。

「努力するのはいいよ。でも、『年上男性はこういうのに弱いだろう』っていう決めつけが透けて見えるのが嫌なんだよ。上目遣いとか、『教えてください』って頼る姿勢とか、そういうテンプレート的な行動をされると、『俺は年上男性カテゴリーの一人』として見られてる感じがして、個人として尊重されてない気分になるんだよね」

男性の指摘は、興味深いポイントを突いていました。マニュアル通りのアプローチは、相手を型にはめて見ているということでもあります。

女性は少し考えてから答えました。

「でも、年上の男性って、実際に頼られたら嬉しいんじゃないの? 『教えてください』って言われて、嫌な気分になる人なんているの? 自分の知識や経験を活かせるわけだし、頼られることで自分の存在価値を感じられるって、よく言われてるじゃん」

女性の言葉は、世間一般で言われている「年上男性攻略法」そのものでした。しかし、男性はこれにも反論します。

「確かに、本当に困ってて、純粋に助けを求められたら嬉しいよ。でも、『年上男性は頼られたいはず』っていう前提で、わざと頼ってくるのって分かるんだよね。特に、明らかに自分で調べればすぐ分かることとか、他の人にも聞けることを、わざわざ俺に聞いてくる時とか。『ああ、これ頼る演出だな』って思っちゃう」

男性の言葉には、見抜かれることへの警告が込められていました。本心からの行動と、テクニックとしての行動は、案外見分けられるものなのかもしれません。

女性は少しムッとした表情で反論しました。

「じゃあどうすればいいの? 素の自分でいればいいって言うけど、素の自分で接して好きになってもらえなかったら、それで終わりじゃん。少しでも魅力的に見せようと努力することの何が悪いの? 男性だって、デートの時はカッコつけるでしょ? それと同じじゃないの?」

女性の反論は、恋愛における「演出」の必要性を主張するものでした。確かに、誰もが初デートでは多少なりとも自分を良く見せようとします。

男性は少し表情を和らげて言いました。

「カッコつけるのと、相手を型にはめて攻略しようとするのは違うと思うんだよね。俺だって、デートの時は良いところ見せようとするよ。でも、それは『女性はこういうのが好きだろう』っていう決めつけじゃなくて、目の前の彼女個人が喜びそうなことをしようとしてるわけ。そこが違うんだよ」

男性の説明は、個別性と一般性の違いを示していました。相手を一人の個人として見るのか、「年上男性」という属性で見るのか。この違いは大きいのかもしれません。

ここで、女性が具体的な行動について質問しました。

「じゃあ、レディファーストを受け入れて『ありがとう』って言うのは? これも計算に見えるの?」

この質問に、男性は少し考えてから答えました。

「いや、それは全然いいよ。むしろ、レディファーストした時に素直に喜んでくれたり、感謝してくれたりするのは嬉しい。それは『年上男性攻略テクニック』じゃなくて、普通のマナーだし、人として当たり前の反応だから」

「でも、それだって『年上男性はレディファーストしてくれたら感謝を伝えるべき』っていうマニュアルに書いてあることじゃん。何が違うの?」

女性の鋭い指摘に、男性は少し言葉に詰まりました。

「うーん、難しいな。でも、感謝を伝えることと、上目遣いで『すご〜い』って言うことは、やっぱり違うと思うんだよ。前者は自然な反応で、後者はあざとさを感じるっていうか」

「あざとい、か。でもさ、男性だって、あざとい女性が好きって人もいるでしょ? むしろ、そういう可愛らしさを武器にしてる女性の方がモテてるイメージあるんだけど」

女性の言葉には、現実を見据えた冷静さがありました。確かに、世の中には「あざとかわいい」と評される女性が、実際にモテている現実があります。

男性は少し困った顔で答えました。

「確かに、若い男性とか、そういうのが好きな男性もいるかもね。でも、少なくとも俺みたいなタイプの年上男性は、そういう計算された可愛さより、自然体で接してくれる方が好きだな。背伸びして可愛く見せようとするより、等身大の自分で接してくれた方が、ずっと魅力的だと思う」

この発言を聞いて、女性は少し考え込みました。そして、別の角度から質問します。

「じゃあ、明るい笑顔とか、元気な態度とかは? 年上男性は若さを感じる明るさに惹かれるって聞くけど、これも計算って思われるの?」

男性は少し笑いながら答えました。

「明るい笑顔は大歓迎だよ。それは年齢関係なく、誰でも笑顔の人には好感持つでしょ。ただ、『年上男性は若さに惹かれる』っていう前提で、わざと元気に振る舞ってるのが見え見えだと、ちょっと違和感あるかな。自然に明るい人と、意図的に明るく振る舞ってる人って、やっぱり雰囲気が違うんだよね」

「でも、それってどうやって見分けるの? 本人じゃないと分からなくない?」

女性の疑問はもっともでした。確かに、外から見ただけで、自然な行動なのか計算された行動なのかを判断するのは難しいかもしれません。

男性は少し考えてから答えました。

「完璧には見分けられないかもしれないけど、なんとなく分かるんだよ。例えば、俺といる時だけ異常にテンション高くて、他の人と話してる時は普通のテンションとか。そういうのを見ると、『ああ、俺の前だけ演じてるんだな』って思っちゃう」

「それって、好きな人の前だけ頑張って明るく振る舞ってるってだけじゃないの? それも演技って言われちゃうの?」

女性の反論には、切実さが感じられました。好きな人の前で良い自分を見せようと努力することは、果たして「演技」なのでしょうか。

男性は少し真剣な表情で言いました。

「それ、本当に難しい問題だよね。でも、俺が思うのは、『良い自分を見せよう』とするのと、『年上男性が好きそうな自分を演じる』のは違うってこと。前者は自分の中にある良い部分を引き出す努力で、後者は自分じゃない誰かになろうとする努力。そこが大きな違いだと思うんだよね」

男性の説明は、本質的な問題を指摘していました。自分らしさを保ちながら魅力を引き出すのか、相手に合わせて自分を変えるのか。

ここで、話題はLINEのテクニックに移りました。女性が質問します。

「じゃあ、LINEの話なんだけど、即レスするのは? 年上男性は待たせない方がいいって聞くけど」

男性は少し考えてから答えました。

「即レスは嬉しいよ。でも、それが『年上男性は待たされるのが嫌だから即レスしなきゃ』っていう義務感でやってるなら、むしろやめてほしい。自然に返信したいタイミングで返せばいいと思う。即レスできない時もあるだろうし、それで機嫌悪くなるような男は、そもそも付き合う価値ないよ」

男性の発言は、対等な関係を求める姿勢の表れでした。しかし、女性はこれにも反論します。

「でも、実際には返信遅いと『脈なしかな』って思われるじゃん。好きな人からのLINEには、できるだけ早く返したいって思うのは普通のことでしょ? それも計算って言われたら、何もできなくなっちゃうよ」

女性の言葉には、行動の制約に対する不満が込められていました。何をしても「計算」と言われてしまうのでは、どうしていいか分からなくなります。

男性は少し申し訳なさそうに言いました。

「ごめん、全部を計算って言ってるわけじゃないんだ。ただ、『年上男性はこうすれば落とせる』みたいなマニュアル通りの行動が見え透いてると、ちょっと冷めちゃうってだけで。本心から好きで、本心から即レスしたいと思って返信してるなら、それは全然いいと思う」

「でも、本心かどうかなんて、本人にしか分からないじゃん。結局、男性の主観で『これは計算だ』『これは本心だ』って判断されちゃうわけでしょ? それって、女性側からしたらすごく不安定な立場だと思うんだけど」

女性の指摘は、評価基準の曖昧さという問題を浮き彫りにしました。何が「自然」で何が「計算」なのか、その境界線は曖昧です。

男性は深くため息をついて言いました。

「確かにそうだね。俺の主観で判断してる部分はあるよ。でも、それって恋愛全般に言えることじゃない? 相手の行動を見て、『これは本心かな』『演技かな』って考えるのは、男女問わず誰でもやってることだと思うんだけど」

「でも、年上男性は特に厳しい目で見てくる気がするんだよね。年下女性の行動を『可愛いけど計算だろうな』って疑いの目で見てる感じ。もっと素直に受け取ってくれてもいいのに」

女性の言葉には、年上男性への不満が滲んでいました。せっかく努力しているのに、疑いの目で見られるのは辛いことです。

ここで、男性が別の視点を提示しました。

「でもさ、逆に考えてみてよ。年下女性が『可愛い』アプローチをしてくるのって、『年上男性はこういうのに弱い』っていう偏見に基づいてるわけでしょ? 俺たち一人ひとりを見てるんじゃなくて、『年上男性』っていうカテゴリーで見てる。それって、俺たちからしたら失礼じゃない?」

この指摘に、女性は少しハッとした表情を見せました。

「確かに、そう言われてみれば、型にはめて見てたかもしれない。でも、それって恋愛マニュアルとか、ネットの記事とかで『年上男性はこうすれば落とせる』って書いてあるから、それを参考にしてるだけなんだけど」

「そのマニュアルが問題なんだよ。『年上男性』っていう一括りにして、『こうすれば落とせる』みたいに書いてあるけど、実際には一人ひとり違うわけじゃん。俺が嫌だと思うことを、他の年上男性は喜ぶかもしれないし、その逆もある。結局、マニュアルに頼るんじゃなくて、目の前の相手をちゃんと見ることが大切なんだと思う」

男性の言葉は、個別性を重視する姿勢を示していました。しかし、女性にも言い分があります。

「でも、最初は相手のことよく分からないじゃん。だから、とりあえず一般的に好かれやすい行動をとって、徐々に相手のことを知っていくわけでしょ? 最初からその人個人に合わせた完璧なアプローチなんて、無理だよ」

女性の反論は、現実的な問題を指摘するものでした。確かに、最初の段階では相手のことをよく知らないため、一般的なアプローチに頼らざるを得ない面があります。

男性も、この点については理解を示しました。

「それはそうだね。最初は手探りだよね。でも、だったら余計に、自然体で接した方がいいと思うんだよ。変に作った自分を見せるより、素の自分で接して、相性が良ければ関係が深まるし、合わなければそれまでっていう方が、長期的には健全だと思う」

「でも、素の自分で接して、振り向いてもらえなかったら悲しいじゃん。少しでも魅力的に見せたいって思うのは、そんなに悪いことなの?」

女性の言葉には、恋愛における不安と願望が表れていました。好きな人に好かれたい。その願いは、誰にでもあるものです。

男性は少し優しい口調で言いました。

「悪いことじゃないよ。でも、作った自分で好かれても、いずれボロが出るんじゃない? ずっと演じ続けるのは疲れるし、本当の自分を見せた時に嫌われたら、もっと辛いと思うんだけど」

「それはそうかもしれないけど、最初に好印象を与えられなかったら、そもそも関係が始まらないじゃん。まず好きになってもらって、その後に少しずつ本当の自分を見せていけばいいと思うんだけど」

女性の戦略は、段階的なアプローチを示すものでした。確かに、一度好意を持ってもらえば、多少のギャップは許容されやすくなるかもしれません。

二人の議論は平行線を辿っているように見えましたが、徐々に歩み寄りの兆しも見え始めました。男性が言います。

「分かった。じゃあ、お互いの妥協点を探そうよ。俺も、女性が努力してるのを全部『計算』って切り捨てるのは良くないと思う。女性側も、全部マニュアル通りにやるんじゃなくて、相手をちゃんと見る努力をする。それでどう?」

女性も頷きました。

「それならいいかも。私たちも、年上男性を一括りにしないで、一人ひとり違うってことを意識する。男性側も、年下女性の努力を素直に受け止める。お互いに歩み寄れば、もっと良い関係が築けるよね」

客観的な結論として

この対談を通じて見えてきたのは、恋愛における「演出」と「操作」の境界線という難しい問題です。どちらが正しいという単純な答えはありませんが、両者の主張からいくつかの重要なポイントが浮かび上がってきます。

男性側の主張には、個人として尊重されたいという願いが込められています。「年上男性」という属性で一括りにされ、マニュアル通りのアプローチをされることへの抵抗感。これは、自分を一人の人間として見てほしいという、ごく自然な欲求です。

一方、女性側の主張には、恋愛における不安と、少しでも有利に立ちたいという願望が反映されています。素の自分では十分な魅力がないかもしれないという不安から、努力して魅力を高めようとする。これも、理解できる心理です。

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この記事を書いた人

動画クリエイター集団

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