今日は相席居酒屋について、正直なところどう思っているのか、男女それぞれの立場から本音で語り合ってもらいました。参加してくれたのは、何度か相席居酒屋に足を運んだことがある30代前半の男性と、友人に誘われて数回行ったことがある20代後半の女性です。
「まず聞きたいんだけど、女性が無料っていうシステム、正直どう思う?」
男性が単刀直入に切り出しました。彼は少し苦笑いを浮かべながら、これまで何度も相席居酒屋で感じてきた違和感について語り始めます。
「いや、出会いの場を提供してもらってるのは分かるよ。でもさ、30分ごとに課金されていく中で、相手の女性が明らかに食事だけ楽しんでる感じだと、なんだかなって思うんだよね。こっちは真剣に出会いを求めてお金払ってるのに、向こうはただ飲み食いしたいだけっていうケースも少なくないわけじゃん」
確かに、相席居酒屋のシステムでは男性は30分単位で料金が発生し、飲食代も含めるとそれなりの出費になります。延長すればするほど金額は膨らんでいくわけで、その間相手の女性は一切お金を払わずに楽しめる。この構造に、不公平さを感じる男性は決して少なくありません。
「でもね、女性だって時間を使ってるわけよ」
女性が少し語気を強めて反論します。彼女の表情には、男性の主張に対する明確な反発が浮かんでいました。
「確かにお金は払ってないかもしれない。でも私たちは、知らない男性と席を共にするっていうリスクを負ってるの。それって金銭的な対価以上に、精神的な負担が大きいんだよね。変な人に当たったらどうしようとか、しつこくされたらどうしようとか、そういう不安を抱えながら行ってるわけ。それに、お化粧して、服装も考えて、準備にだってお金も時間もかかってる」
女性の言い分にも一理あります。実際、見知らぬ異性と対面するという状況は、特に女性にとっては警戒心を抱かざるを得ない場面でもあります。最悪の場合、危険な目に遭う可能性だってゼロではありません。
「でもさ、それって男だって同じだよ。俺たちだって知らない女性と会うわけだし、変な人に当たるリスクはお互い様でしょ。なのに料金は男だけ払うっていうのは、やっぱりフェアじゃないと思うんだよね。しかも、席替えできるシステムがあるから、女性側は気に入らなかったらさっさと移動できる。男は金払い続けながら待つしかないわけで」
男性の声には、これまで積もり積もった不満が滲んでいます。彼が語るのは、ある日の体験談でした。
「この間なんてさ、30分で3組の女性と相席したんだよ。最初の組は10分で席を立って、次の組も15分くらいで移動。最後の組とはそこそこ話せたけど、結局連絡先交換には至らなかった。それで気づいたら2時間近く経ってて、会計が1万円超えてたんだよね。何も成果なしで1万円って、これ、居酒屋じゃなくて集金システムじゃんって思ったよ、正直」
確かに、男性側から見れば、相手が次々と席を立っていく中で料金だけが加算されていく状況は、理不尽に感じられるでしょう。出会いを求めて来たはずなのに、結果的にただお金を払っただけで終わってしまう。そんな経験をした男性は、彼だけではないはずです。
「でもそれって、あなたたちに魅力がなかっただけじゃない?」
女性が辛辣な言葉を投げかけます。しかし、彼女の表情は意地悪なものではなく、むしろ真剣そのものでした。
「私たちだって、暇じゃないのよ。わざわざ時間を作って行ってるの。もし本当にタダ飯目当てだけなら、もっと効率的な方法はいくらでもある。相席居酒屋に行くっていうことは、出会いに対して多少なりとも期待してるってことなんだよ。でも、会ってみて『この人違うな』って思ったら、お互いのために早めに切り上げた方がいいじゃない。それの何が悪いの?」
女性の言葉には、彼女なりの論理がありました。確かに、合わない相手と無理に時間を過ごすよりも、早めに判断して次に進む方が、長期的には双方にとって良い結果をもたらすかもしれません。
「それはそうかもしれないけど、でも判断が早すぎない? 10分で人のこと分かるわけないじゃん。俺は最低でも30分くらいは話さないと、その人がどんな人か見えてこないと思うんだよね。でも女性側は、パッと見の印象だけで判断してる感じがする。それって、結局外見とか第一印象だけで切り捨ててるってことでしょ?」
男性の主張も理解できます。人間関係というのは、時間をかけて構築されていくものです。初対面の数分で、その人の本質を見抜くことなど、誰にもできないでしょう。しかし、女性側にも言い分がありました。
「でもね、第一印象って大事なのよ。それに、10分話せば大体分かるものよ。会話が続かない、価値観が合わない、雰囲気が合わない。そういうのって、意外と早く分かるの。むしろ、明らかに合わないのに30分も1時間も付き合わされる方が、お互いにとって時間の無駄じゃない?」
そう言いながら、女性は自分の体験を語り始めました。
「私が友達と行った時、相席した男性がずっと自分の仕事の話ばかりしてたの。こっちの話は全然聞いてくれないし、質問しても上の空。そういう人と30分も付き合えって言われても、正直苦痛でしかないのよ。私たちだって、楽しい時間を過ごしたくて来てるんだから、明らかに合わない相手とは早めに席を立つ権利があると思うけど」
この体験談を聞いて、男性は少し表情を曇らせました。確かに、一方的に話し続ける男性がいることも事実でしょう。しかし、彼はすぐに反論します。
「それは分かるよ。でも、そういう一部の残念な男性の行動が、真面目に出会いを求めてる男性全体のイメージを下げてるんだよね。俺だって、ちゃんと話聞くし、相手のことを知りたいと思って質問もする。でも、そういう努力も、女性側が早々に席を立っちゃったら意味ないじゃん。しかもお金だけは取られる。これって、男性側だけが一方的に損してる構造だと思うんだよね」
彼の言葉には、真剣に出会いを求めている男性ならではの葛藤が滲んでいました。確かに、誠実に相手と向き合おうとしている男性にとって、十把一絡げに判断されてしまうのは辛いことでしょう。
「じゃあ聞くけど、あなたたち男性は、お金払ってるからって偉いと思ってない? お金払ってるんだから、女性は最低でも30分は付き合うべきだって思ってない?」
女性の鋭い指摘に、男性は少し言葉に詰まりました。しかし、すぐに答えます。
「偉いとは思ってないよ。でも、対等な立場で出会いを求めてるんだから、最低限の礼儀として、ある程度の時間は一緒に過ごすべきだと思う。お金払ってるからじゃなくて、人として当たり前のマナーだと思うんだけど」
「でも、それって結局、お金払ってるから女性に時間を要求してるってことでしょ? それってある意味、時間を買ってるってことじゃない。私たちは商品じゃないのよ」
女性の言葉は、核心を突いていました。確かに、男性が料金を支払い、女性が無料というシステムは、一見すると女性の時間を買っているような構造に見えなくもありません。しかし、男性側にも言い分があります。
「でも、そのシステムを作ったのは俺たちじゃないし、そのルールに則って参加してるだけだよ。嫌なら女性も有料にするように店に要望出せばいいじゃん。でも実際は、女性無料だから行くっていう人が多いわけでしょ? それって、システムの恩恵を受けながら、男性側の不満には耳を貸さないっていう、ちょっと都合良すぎない?」
男性の反論は、システムの根本的な矛盾を指摘するものでした。確かに、女性無料というシステムがあるからこそ女性客が集まり、結果として相席居酒屋というビジネスモデルが成立している側面があります。
「確かにそうかもしれないけど、でもね、私たちが無料で参加することで、そもそもこの場が成立してるわけよ。女性がいなかったら、男性だけの居酒屋になっちゃうじゃない。私たちの存在自体に価値があるから、店側が無料にしてるんでしょ? それを理解してほしいな」
女性の主張にも一理ありました。確かに、出会いの場というのは、男女両方がいて初めて成立するものです。もし女性客が全くいなければ、相席居酒屋というシステムそのものが崩壊してしまいます。
ここで、男性が少し視点を変えて質問しました。
「じゃあ逆に聞くけど、相席居酒屋で出会った男性と、その後連絡取り合ったり、デートしたりしたことある?」
女性は少し考えてから答えます。
「うーん、一度だけあるかな。その時は、相手の男性がすごく気さくで、話してて楽しかったの。お互いに趣味の話で盛り上がって、気づいたら2時間くらい経ってた。で、帰り際に『また会いたいね』って向こうから言ってくれて、連絡先交換したの。その後、何回かデートもしたよ。結局うまくいかなかったけど、あの出会いは良かったと思ってる」
この体験談を聞いて、男性の表情が少し柔らかくなりました。
「それって、結局相性じゃない? その男性は、あなたと話が合ったから盛り上がった。でも俺が出会った女性たちとは、たまたま相性が合わなかっただけかもしれない。それなのに、お金だけ取られて終わるっていうシステムが、やっぱり納得いかないんだよね」
「でも、それって恋愛全般に言えることじゃない? デートしてもうまくいかないことなんて普通にあるし、その度にお金使ってるわけでしょ? 相席居酒屋だって同じだと思うけど。むしろ、一度に複数の人と出会えるんだから、効率的だと思うけどな」
女性の言葉は、ある意味では正論でした。通常の恋愛でも、デートを重ねた上で結局うまくいかないことは珍しくありません。その過程で使うお金や時間を考えれば、相席居酒屋で一度に複数の人と出会えるというのは、確かに効率的とも言えます。
しかし、男性はまだ納得していない様子でした。
「でもさ、普通のデートだったら、相手も自分のお金を使ってるわけじゃん。お互いに対等な立場で、時間もお金も投資してる。でも相席居酒屋は、男だけが一方的に投資してる感じがするんだよ。それに、女性側に『タダだからとりあえず行ってみるか』みたいな軽い気持ちの人が混ざってるのも事実でしょ?」
この指摘に対して、女性は少し考え込みました。確かに、無料だからこそ気軽に参加できるというのは事実です。しかし、それを「タダ飯目当て」と一括りにされるのは、彼女としても腑に落ちない様子でした。
「確かに、気軽に行けるっていうのはあるよ。でもそれって悪いことじゃないと思うんだよね。だって、敷居が低いからこそ、普段出会えないような人とも出会えるわけじゃない。私だって、最初は友達に誘われて『タダだし行ってみるか』くらいの気持ちだったけど、実際行ってみたら楽しかったし、良い出会いもあった。もし有料だったら、きっと行かなかったと思う。そういう意味では、女性無料っていうシステムは、出会いの可能性を広げてると思うけどな」
女性の言葉には、素直な気持ちが表れていました。確かに、敷居が低いからこそ、普段なら出会わないような人同士が出会える可能性があります。それは、相席居酒屋というシステムの大きなメリットでもあるでしょう。
男性も、少しずつ態度を軟化させていきました。
「まあ、確かにそういう面もあるかもね。でも、やっぱり真剣度の差は感じるよ。男はお金払ってるから、どうしても『元を取らなきゃ』みたいな気持ちになるし、真剣に相手を探そうとする。でも女性は無料だから、合わなかったらすぐ次って感じで、軽い気持ちの人が多い印象があるんだよね」
「それって、あなたの思い込みじゃない? 私の友達で、相席居酒屋で今の彼氏と出会った子がいるけど、彼女は最初から真剣に出会いを求めて行ってたよ。無料だから軽い気持ちって決めつけるのは、ちょっと失礼だと思うけど」
女性の反論に、男性は少し反省した表情を見せました。
「ごめん、確かに決めつけは良くないね。でも、実際にタダ飯目当てっぽい人に何度か当たったことがあるから、どうしてもそういう印象が強くなっちゃってるんだと思う。延々と料理注文し続けて、会話は適当にしか返さない人とか、実際いたからさ」
「それは災難だったね。でも、男性だって質の悪い人はいるでしょ? 下心丸出しだったり、やたらボディタッチしてきたり。そういう人に当たった時のリスクは、女性の方が高いと思うんだけど。身の危険を感じることだってあるわけだし」
女性の指摘は、重要なポイントでした。確かに、物理的な危険性という意味では、女性の方がリスクが高いと言えるかもしれません。
長い議論を経て、二人はお互いの立場を少しずつ理解し始めたようでした。男性が最後にこう言いました。
「結局さ、相席居酒屋っていうシステム自体が、完璧じゃないってことだよね。男は金銭的な負担が大きいし、女性は精神的な負担が大きい。でも、それを理解した上で参加するなら、それはそれでありなのかもしれない」
女性も頷きます。
「そうね。お互いの立場を理解して、思いやりを持って参加すれば、もっと良い出会いの場になると思うんだよね。男性は、女性も時間とリスクを負って来てるってことを理解して、女性は、男性がお金を払ってくれてることに感謝する。そういう気持ちがあれば、もっとうまくいくんじゃないかな」
客観的な結論として
この対談を通じて見えてきたのは、相席居酒屋というシステムが抱える構造的な課題です。どちらが正しいかという二者択一の問題ではなく、それぞれの立場に正当性があることが分かりました。
男性側の主張には、金銭的負担の不公平さという明確な根拠があります。実際に支払う金額と、得られる結果のバランスが取れていないと感じることは、決して不当な不満ではありません。
一方、女性側の主張にも、見えにくいコストやリスクが存在するという事実があります。時間、準備、そして何より安全面でのリスクは、金銭では測れない重要な要素です。
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